1990年代、僕はライフスペースのワークショップ50というセミナーを受けることに決め、携帯電話の販売のアルバイトを始めました。そして、いよいよ4月10日頃、ワークショップ50に参加する日がやってきました。

ワークショップ50では、まずエネルギーの流れをよくするためのブリージングセラピーなどが行われました。その後、高橋こうじさんから直接シャクティパット(頭を叩かれること)を受ける機会がありました。このシャクティパットは5日間繰り返され、その後こうじさんとの面談の時間が設けられました。

面談では、こうじさんが僕の過去の人生を見ることができると言い、僕がかつてスポーツ選手であったが、途中で挫折してしまったという話を聞かされました。正直、その話にはあまりピンとこなかったです。シャクティパットを受けても、気が通り、自分のやりたいことが見つかるというような感覚はまったくありませんでした。

周りの参加者も同じように感じている人が多く、中にはスタッフにクレームをつける人もいました。また、こうじさんのアドバイスが適当なものだという噂も参加者の間で広まっていました。

結局、ワークショップ50は僕の期待とは違うものでした。約1ヶ月後、僕はそのことに気づき、やっと目が冷めました。しかし、こんな大金を投じたにも関わらず、何故か後悔はしていません。

ライフのセミナーで得たもの

ライフスペースのワークショップ50というセミナーを受けた僕は、セミナーを受けて変わったかと言えば、実際には全く変わらなかった。詐欺だと思い、騙されたと感じていた。

しかし、振り返ると、セミナーを受けるために50万円を稼ぐ過程で、自分にコミットすることの重要性を学び、適性を知り、初めて他人から頼りにされる経験をした。楽しく仕事ができたことは貴重な経験であり、その経験を通して自分自身との折り合いをつけることができた。

その後1年後には自分が変化し、半年後には今の妻と付き合い始め、大きな願望を成就させることができた。セミナーに参加したことやその過程での自分の判断に後悔はない。

今思うと、セミナーに参加する過程で自己成長に非常に重要なことを学び、自分にとっての「VISION」を見つけることができたと感じている。

そして、僕が得た天命=VISIONの答えはこうだ。

天命が本当にあるのかどうかは分からないが、もし天命があるのなら、それを探し出し、自分の答えを見つけることが重要であると思う。その過程でセミナーや他の何かが助けになるかもしれないが、最終的には自分が探し出し、自分が決断することが重要である。