ライフのスペースセミナーに参加
僕はVoiceのセミナーを受講し、社会人となった後、次に受けたセミナーがライフのものだった。
当時、新卒で入社した会社は自分に合わなかった。先輩や上司から叱られる日々で、ストレスが溜まっていた。
この頃の僕は、そもそも仕事にやる気が出なかった。ストレスを発散させるために友達と遊んだり、月に一度開かれるVoiceのセミナーにオブザーバーとして参加することが楽しみだった。僕は2回もアドバンスセミナーを受けていたので、顔見知りも多く、行くのが楽しみだった。
セミナーの仲間とは春日部の森林公園でピクニックをしたり、夏は海に行ったりして遊んだ。
そうして1年が経った。しかし自分が変わったかと問われれば、それほど変わっていないと答えざるを得ない。
感情を出しやすくなったり、はめを外すことも増えた。少し茶目っ気も出てきたが、彼女はできなかった。
僕に彼女ができない理由
僕に彼女ができない理由は、自分の天命ややりたい仕事に取り組んでいないことだと思うようになった。男の魅力は、仕事でもスポーツでも、何かに没頭しているときに最も発揮される。物語や映画でも主人公は冒険を通じてさまざまな困難を乗り越え、その過程でヒロインと出会う。そんなことを考えるようになった。これも現実逃避の一種かもしれない。
以前受けたセミナーでは、プロジェクトを組んで自分のやりたいことを追求することが勧められた。しかし、僕には特に実現したいことや夢がなかった。
一体僕は何をすればいいのだろうか?いずれにせよ、仕事が苦痛でたまらない。自分に合った仕事はないだろうか?
そんな思いの中で出会ったのが、かの有名なライフスペースのセミナーだった。
余談だが、僕はこのような怪しいセミナーに参加するのが好きだ。高校生の時にはオウム真理教のヨガの本を読んで、本気で出家を考えたことがある。そして今回のライフスペースのセミナーも実際に受けてしまう。その後も福永法源など、少し怪しいものに興味を持ち始める。どうやら僕は根っから騙されやすい性格のようだ。
『VISION 1愛そのものになる』に出会う。
確かそのようなライフスペースを知るきっかけとなった本が『VISION 1愛そのものになる』。
この本の概要は、人が天命(自分がやるべき仕事)を生きることで最も幸せでパワフルになれるという秘訣が書かれている。自分がやりたくない仕事をするから不幸になり、疲れるのである。疲れの原因は自分が天命(vision)を生きていないからだ。この本を読んで、僕は人間にはVISION、いわゆる天命というものが本当にあるのではないかと信じるようになった。この本はまさに仕事のストレスで疲れた自分に刺さるものだった。
本を読み終えると、早速主催者である高橋こうじさんの講演会に参加したいと思い、電話をかけた。すると、近くで講演会が開催されるというので、参加することにした。
講演会に参加
高橋こうじさんの講演会に参加しました。高橋こうじさんはヨガを行っており、仙人のような方でした。話し方も非常に落ち着いており、まるで宗教家のようなオーラが漂っていました。彼はヨガの修行中、エビとそばだけを食べているそうです。あごひげを生やし、少し変わった雰囲気がありましたが、私は彼を信頼できると直感で感じました。彼から、まずは基礎となる体のアライメントを行うセミナーが必要であるとアドバイスされ、そのセミナーに参加することにしました。確か、そのセミナーの費用は5万円くらいだったと思います。
ライフスペースの初めてのセミナー
ライフスペースで初めて受けたセミナーは、具体的な名前は忘れてしまいましたが、体を動かすボディーワークのセミナーでした。また、こうじさんから、どのような仕事をすれば自分のVISIONを生きることができるのかを教えてもらうセミナーでした。
当時、このセミナーは人気があり、多くの人が参加していたと思います。これはおそらく、関連書籍の販売や勧誘活動が盛んだったためでしょう。
私は高橋こうじさんから、「家を売る仕事があなたのVISIONだ」と言われました。正直、私は戸惑いました。不動産や家にはあまり興味がありませんでした。しかし、当時の私はそれを信じようと努力しました。不動産営業は厳しいということは知っていましたし、面接にも行きましたが、結局自分にはその勇気がありませんでした。仕方なく、不動産の資格である宅建を取得することを決心しました。会社に通いながら、勉強を始めたのです。
ワークショップ50の勧誘
VISIONセミナーの後、私は「ワークショップ50」というセミナーに勧誘されました。このセミナーはその名の通り、50万円が必要で、自分のVISIONを聞いた人だけが参加できるというものでした。内容は、高橋こうじさんが行う「シャクティパット」という頭を叩く行為で、エネルギーが背骨で開通し、VISIONが生きられるようになるというものでした。当時、私はヨガのチャクラにも興味を持っていたので、そのような話を信じてしまいました。私はシャクティパットを受ければ、やりたい仕事が見つかり、人生が劇的に変わるだろうと思い込んでいました。
しかし、このセミナーに参加する条件は、50万円のセミナー費用の他に宿泊費用、大阪までの交通費が必要で、さらに1週間の時間も作らなければなりませんでした。当時の私はまだ会社に在籍していたため、これらの条件をクリアするのは難しかったです。
まず、給与が安く、固定給が22万円で毎月の費用を考えると、50万のセミナー費用を捻出するのが困難でした。また、仮にお金を用意できたとしても、最大の問題は1週間の休みを取ることでした。当時はブラック企業が当たり前で、有給休暇は風邪を引いた時や葬式用と考える人が多く、原則として有給休暇は存在しないと考えるのが一般的でした。
結局、私は会社に入社して1年5ヶ月で退職を決意しました。その時の私は会社にとってお荷物で、私も会社をそれほど必要としていませんでした。何度か部長から「お前は公務員が向いている」と言われたこともありました。そして8月に退職することになりました。31日付で退職したと記憶していますが、おそらく25日まで会社に行き、その後は有給を消化したと思います。